40代以降になって、
「以前よりデリケートゾーンが乾燥する」
「下着が触れると違和感がある」
「性交時だけではなく、普段から乾燥が気になる」
と感じる女性は少なくありません。
更年期前後は女性ホルモンの変化に伴って、膣や外陰部の乾燥、不快感、性交時の痛みなどが起こることがあります。
こうした乾燥ケアに使われるのが、デリケートゾーン用の保湿ジェルや膣用モイスチャライザーです。
ただし、商品によって「外陰部などのデリケートゾーンを保湿するもの」と「膣の乾燥に使うもの」があり、同じものではありません。
この記事では、40代・50代で乾燥が気になり始めた女性に向けて、保湿ジェルを選ぶときに確認したいポイントと、YES インティメイト・モイスチャージェル VM、anowa5 Dジェルの違いを整理します。
先に結論|保湿ジェルは「どこが乾燥しているか」で選ぶ
デリケートゾーンの保湿商品を選ぶとき、最初に確認したいのは価格や人気ではありません。
どこに使うための商品なのかです。
大きく分けると、
| 気になること | 確認したい商品 |
|---|---|
| 膣の乾燥が気になる | 膣への使用を想定したモイスチャライザー |
| 外陰部などデリケートゾーンの乾燥が気になる | デリケートゾーン用保湿ジェル |
| 性交時の摩擦・滑り不足が気になる | 潤滑剤 |
という違いがあります。
YES VMには100mlチューブと5ml入り×6本のアプリケーターがあり、使用する部位が異なります。商品名だけで判断せず、購入する製品の使用部位と使い方を確認しましょう。
一方、anowa5 Dジェルはデリケートゾーン用のジェル化粧品です。清潔な肌に適量を取り、気になる部分へやさしくなじませて使います。
つまり、2商品は「どちらが上か」ではなく、自分がケアしたい部位と用途に合わせて選ぶ商品です。
デリケートゾーンの保湿と性交時の潤滑は目的が違う
混同しやすいのが、保湿剤と潤滑剤です。
潤滑剤は、主に性交時の滑りを補って摩擦を減らすために使います。
一方、膣用モイスチャライザーなどの保湿剤は、性交するときだけではなく、普段から感じる乾燥のケアを目的として使用します。
たとえば、
「性交するときだけ乾燥して痛い」
のであれば、まず潤滑剤を検討する場面があります。
しかし、
「普段から乾燥する」
「性交しない日も違和感がある」
という場合は、保湿という別の視点が必要になります。
NHSでも、性交時には水性潤滑剤、膣の乾燥には膣用モイスチャライザーという使い分けが案内されています。
潤滑剤と膣保湿剤の違いについては、「膣保湿剤と潤滑剤の違いは?目的・使い方と選び方を整理」でも詳しく解説しています。

40代・更年期に乾燥が気になりやすくなる理由
更年期前後になると、エストロゲンの変化に伴って膣や外陰部の組織にも変化が起こり、乾燥や性交時の痛みなどを感じることがあります。
乾燥だけではなく、
- ヒリヒリする
- かゆみや不快感がある
- 性交時に痛みを感じる
- 尿の症状が気になる
などが一緒に現れることもあります。
こうした更年期に伴う外陰部・膣・尿路の変化はGSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)として扱われることがあります。
ただし、乾燥やかゆみがあればすべてGSMというわけではありません。感染症や皮膚疾患など別の原因もあるため、症状だけで自己判断するのは避けた方がよいでしょう。
デリケートゾーンが乾燥する原因については、「デリケートゾーンが乾燥する原因は?40代から増える変化と正しいケア」で詳しく解説しています。

デリケートゾーン保湿ジェルを選ぶときの5つのポイント
1.使用できる部位を確認する
最も重要です。
「デリケートゾーン用」と書かれているからといって、すべての商品が膣内への使用を想定しているわけではありません。
外陰部など皮膚への使用を想定した商品と、膣への使用を想定した商品があります。
商品名や広告だけで判断せず、メーカーが示している使用部位と使用方法を確認してください。
2.保湿目的か潤滑目的かを確認する
保湿剤と潤滑剤は目的が違います。
普段からの乾燥をケアしたいのか、性交時の摩擦を減らしたいのかを最初に整理すると、商品を選びやすくなります。
性交時の乾燥対策については、「女性向け潤滑剤の選び方|性交時の乾燥・痛みが気になるときに確認したいポイント」で詳しく紹介しています。

3.使用方法を続けられるか確認する
保湿ケアは、商品によって容器や使用方法が異なります。
チューブから必要量を取るタイプもあれば、1回分ずつ個包装になった商品もあります。
自宅中心なのか、旅行や外出先にも持っていきたいのかなど、自分の使い方も考えて選びましょう。
4.成分だけで「自分にも合う」と判断しない
デリケートな部位に使うものだからこそ、成分を確認することは大切です。
ただし、「○○フリーだから刺激がない」「天然成分だから安全」と一律には判断できません。
使用後に赤み、腫れ、かゆみ、刺激などが現れた場合は使用を中止し、症状が続く場合は医療機関へ相談してください。
5.症状が続いているなら商品だけで解決しようとしない
保湿ジェルは乾燥ケアの選択肢ですが、病気を診断・治療するものではありません。
数週間セルフケアをしても改善しない、日常生活に影響する、通常とは違うおりものや出血がある、性交後や閉経後に出血するといった場合には医療機関への相談が勧められます。
YES インティメイト・モイスチャージェル VM|100mlチューブとアプリケーターを区別する
YES VMの100mlチューブ(SKU 5060104170707)は、デリケートゾーンの皮膚を保湿する製品です。使用対象は粘膜を除く部分で、膣内用のアプリケーターとは区別して選びましょう。
一方、5ml入り×6本のアプリケーター(SKU 5060104170691)は、膣内に使う別形状の製品として案内されています。100mlチューブの商品カードと混同しないようにしてください。
外側の皮膚の保湿を考えているのか、膣内用の製品を探しているのかで、確認する形状が異なります。
一方で、使用頻度や使用部位については購入する商品の説明を確認して使用してください。
こんな人が比較しやすい商品
- 外側の皮膚の保湿を考えている場合は、100mlチューブの使用部位と使い方を確認する
- 膣内用を探す場合は、5ml×6本アプリケーターの使用方法を確認する
- 同じYES VMでも、形状と使用部位を確認して選ぶ
YES VMの100mlチューブと膣内用アプリケーターの違い、使い方や注意点をもう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も確認してみましょう。

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※下の商品カードは100mlチューブです。膣内用の5ml入り×6本アプリケーターとは別の形状です。使用部位は購入する商品の表示・使用方法を確認してください。
anowa5 Dジェル|外側のデリケートゾーンを日常的にケアしたい人向け
anowa5 Dジェルは、メーカーがデリケートゾーン専用ジェル化粧品として販売している商品です。
1袋16個入りで、1個1.5gの個包装です。清潔な肌に適量を取り、気になる部位へやさしくなじませて使います。
個包装なので、
「必要な分を1個ずつ使いたい」
「旅行などにも持っていきたい」
という使い方とは相性があります。
anowa5 Dジェルは乾燥が気になる肌の保湿ケアに使うジェル化粧品で、治療薬ではありません。傷や湿疹など異常のある部位には使用せず、使用中に赤み・腫れ・かゆみ・刺激などが現れた場合は使用を中止しましょう。症状が続く場合は医療機関へ相談してください。
こんな人が比較しやすい商品
- 外側のデリケートゾーンの乾燥が気になる
- 日常の保湿ケアに使いたい
- 個包装タイプを選びたい
anowa5 Dジェルが気になったら、使える部位や個包装の使い方、購入前に確認したいことも見ておきましょう。もう少し詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

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YES VMとanowa5 Dジェルの違いを比較
2商品を選ぶうえで重要な違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | YES VM | anowa5 Dジェル |
|---|---|---|
| 商品の位置づけ | デリケートゾーン用保湿ジェル(100mlチューブ/5ml×6本アプリケーター) | デリケートゾーン用ジェル化粧品 |
| 主な目的 | 100mlチューブは外側の皮膚の保湿。アプリケーターは膣内用として案内 | デリケートゾーンの保湿ケア |
| タイプ | チューブ・アプリケーター | 個包装ジェル |
| 膣内使用 | 膣内用として案内されるのは5ml×6本アプリケーター。掲載カードは100mlチューブ | 膣内使用を前提に選ばない |
| 向いている選び方 | 乾燥を感じる部位に合わせ、形状を区別して確認する | 外側を日常的に保湿したい |
ここで注意したいのは、同じ「デリケートゾーンの乾燥」という悩みでも、商品の使用部位が違うことです。
「どちらの保湿力が上か」という比較ではなく、
膣内用の製品を探す → YES VMアプリケーターの使用方法を確認(掲載の100ml商品カードとは別形状)
外側のデリケートゾーンを保湿したい → anowa5 Dジェルを確認
というように、使用したい部位から候補を絞る方が分かりやすいでしょう。
性交時だけ乾燥するなら潤滑剤という選択肢もある
ここまで読んで、
「普段は乾燥していない」
「性交するときだけ滑りが足りない」
という場合は、保湿ジェルではなく潤滑剤を選ぶ方が目的に合う可能性があります。
潤滑剤は性交時の摩擦を減らすために使用するもので、日常的な膣の保湿とは役割が異なります。
水性・シリコン系などの違いについては、「水性・シリコン系潤滑剤の違いは?特徴と選び方をわかりやすく解説」で詳しく解説しています。

コンドームと一緒に使う場合は、「コンドームと潤滑剤の相性は?水性・シリコン系・油性の違いと選び方」も確認してください。

保湿しても乾燥や痛みが続く場合は婦人科へ
更年期前後の乾燥には、セルフケアだけではなく医療機関で相談できる治療があります。
NICEの更年期ガイドラインでは、更年期に伴う泌尿生殖器症状に対して膣エストロゲンが治療選択肢とされ、非ホルモン性のモイスチャライザーや潤滑剤を単独または組み合わせて使用する選択肢も示されています。
そのため、
- 保湿しても乾燥や痛みが続く
- 性交痛が強い
- 出血がある
- おりものに変化がある
- 排尿時の痛みなど別の症状がある
といった場合は、「年齢だから」と決めつけず、婦人科などの医療機関へ相談してください。
保湿ジェルは、必要な診察や治療の代わりになるものではありません。
まとめ|「どこを保湿したいか」から選ぶ
40代・50代でデリケートゾーンの乾燥が気になり始めても、商品を「人気」「おすすめ」という言葉だけで選ぶ必要はありません。
まず、
膣の乾燥なのか
外側のデリケートゾーンの乾燥なのか
性交時だけの乾燥なのか
を整理してみてください。
ここまで整理できたら、「どの商品が人気か」ではなく、どこに・どんな形で使いたいかで候補を絞ってみましょう。
・デリケートゾーンの皮膚をチューブタイプで保湿したい → YES VM 100mlの説明を確認
・デリケートゾーンの皮膚を個包装タイプでケアしたい → anowa5 Dジェルの説明を確認
・膣内用を探している → YES VMの5ml×6アプリケーターを確認。下の100ml商品カードとは別製品です
・性交時だけ滑りを補いたい → まず潤滑剤を確認
自分の使いたい場所と形が合うものから見ていくと、比較しやすくなりますね。
YES VM 100mlチューブが自分の使い方に合いそうなら、下の商品カードで商品説明や販売条件を確認してみましょう。
※下の商品カードは100mlチューブです。膣内用の5ml入り×6本アプリケーターとは別の形状です。使用部位は購入する商品の表示・使用方法を確認してください。
個包装タイプのanowa5 Dジェルが自分の使い方に合いそうなら、下の商品カードで商品説明や販売条件を確認してみましょう。
乾燥が続く、痛みが強い、出血など別の症状がある場合は、商品を変え続けるのではなく医療機関へ相談してください。
参考情報
NHS「Vaginal dryness」
NICE「Menopause: identification and management」
