「性交時に痛みがあるけれど、潤滑剤で様子を見てもいいのかな」
「使ったらヒリヒリした。やめた方がいい?」「使っても痛いときは婦人科に行くべき?」
迷うときは、痛みが起きた状況によって対応を分けて考えてみましょう。大切なのは、痛みを我慢して性交を続けないことです。
先に結論|潤滑剤で様子を見る・使用をやめる・受診するの3つに分ける
潤滑剤は性交時の摩擦を減らすための選択肢ですが、性交痛そのものの治療薬ではありません。次の3つを目安に考えましょう。
① 摩擦・滑り不足が気になり、潤滑剤で痛みが解消する
痛みを感じたらまず性交を止めましょう。摩擦が気になる場面で、使用部位やコンドームとの併用条件に合う潤滑剤を使い、その後痛みがなくなる場合は、摩擦を補う方法が役立つ可能性があります。ただし、痛みが再発する、繰り返す場合は原因を自己判断せず医療機関へ相談しましょう。
② 潤滑剤を使うとヒリヒリする・赤みやかゆみが出る
その製品の使用を中止しましょう。「慣れるまで使う」「量を増やしてみる」と我慢する必要はありません。刺激が強い場合や症状が続く場合は医療機関へ相談してください。
③ 潤滑剤を使っても痛い・奥が痛い・普段も痛む・出血がある
滑り不足だけとは限りません。潤滑剤を次々に替えて様子を見るのではなく、婦人科などへ相談しましょう。出血、いつもと違うおりもの、発熱、排尿時の痛みなどを伴う場合も受診が必要です。閉経後の出血は少量でも速やかに医療機関へ連絡してください。
この3つは診断ではありません。痛みの原因や治療の要否は医療機関で確認する必要があります。
「様子を見る」場合も、使用条件は確認しましょう
摩擦が気になり、潤滑剤を使うことで痛みがなくなった場合でも、商品に記載された使用部位・使用方法を確認してください。ラテックス製コンドームと油性製品の組み合わせには注意が必要です。併用する場合は両方の表示を確認しましょう。
使用中に刺激が出たら中止し、痛みが続く・繰り返す場合は受診を検討しましょう。潤滑剤で痛みが一時的に和らいでも、病気がないことを証明するものではありません。
潤滑剤を選ぶ段階なら、使用条件から比較しましょう
痛みがなく、性交時の滑り不足を補いたい方は、水性・シリコン系の特徴やコンドームとの相性を整理してから選ぶと分かりやすいですね。潤滑剤を具体的に選びたい方は、次の記事で使用条件と商品候補を比較してみましょう。

ただし、この記事から購入を急ぐ必要はありません。痛みがあるときは無理に性行為を続けず、原因を確認することを優先してください。
判断に迷うときは、受診を優先してよい
痛みが繰り返す、奥が痛む、性交時以外にも痛い、出血やおりものの変化がある場合は、乾燥だけと決めつけないでください。痛みが強い、発熱を伴うなどの場合も早めに医療機関へ相談しましょう。閉経後の出血は少量でも速やかに相談が必要です。
更年期の変化やGSMなど、性交痛の原因を詳しく知りたい方は、原因と対処を整理した記事を確認できます。

よくある質問
潤滑剤で痛みがなくなれば、受診は不要ですか?
一度痛みが和らいだだけでは、原因を特定できません。痛みが繰り返す場合やほかの症状がある場合は相談しましょう。
使うとヒリヒリする場合は、別の商品に替えればよいですか?
まずその製品の使用を中止してください。強い刺激や続く症状がある場合は、商品を替えて試し続けず医療機関へ相談しましょう。
閉経後に少量だけ出血した場合も相談が必要ですか?
はい。閉経後の出血は少量でも、1回だけでも速やかに医療機関へ連絡しましょう。
まとめ
摩擦が気になり、使用条件に合う潤滑剤で痛みがなくなるなら、摩擦を補う方法が役立つ可能性があります。潤滑剤で刺激が出るなら使用中止。潤滑剤でも痛い、痛みが繰り返す、出血などがある場合は医療機関へ相談しましょう。
痛みを我慢する必要はありません。身体の状態に合わせて、無理のない次の一歩を選んでいきましょう。
痛みがなく、性交時の摩擦を補う潤滑剤を具体的に比べたい方は、次の記事で商品ごとの用途や容量、使用上の注意点を確認してみましょう。痛みが続く場合や刺激がある場合は、商品選びよりも医療機関への相談を優先してください。

※本記事は一般的な健康情報であり、個別の診断・治療を目的とするものではありません。
参考情報
NHS「Vaginal dryness」
NICE「Menopause: identification and management」
ACOG「Experiencing Vaginal Dryness? Here’s What You Need to Know」
